あさって日記

ぷぷぷ、ぶつぶつ、げらげらをあつめたつぶやき日記。2日後更新。

職人と商人

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1週間ぶりの土曜日はごろ寝ができるのが気楽。
そろそろもっさり頭になってきたので美容院に行こうかとだらだらしていたら美容院が予約できない時間になってしまった。
そこで、長らくほったらかしになっていた自転車のペダルとテニスラケットのグリップを修理すべく、テニスラケットを担いで自転車屋に行く。

普段、車で店の前を通ったことしかない自転車屋は、近寄ってよく見ると、競技用自転車なんかを扱う高級自転車ショップだった・・・・。
店の中からして、靴を履き替えないといけなかったり、編み目の自転車用ヘルメットや専用ウェアが陳列してあって、一般自転車屋とは違う空気を醸し出していた・・・・。
で、「あの、修理はやってますか?」と、恐縮しながら聞くと「ママチャリじゃないですよね?」と聞き返される・・・。
一応マウンテンバイクなので、見せたところ、手入れが行き届いてなくてサビてるところとかある自転車を見てとっても面倒くさそう・・・。
「できなくはないですけど、部品ごと交換になる可能性があります。うちで扱っている部品じゃないから高くつきますよ」と、できれば引き受けたくなさそう・・・。
なので、そこでの修理はあきらめて、他の店を紹介してもらって大型スーパーの中に入っている自転車屋に行ってみた。

大型スーパーの中に入っている自転車屋では、多分、シルバー人材センターからの派遣であろうと思われるようなおじさんというよりは、おじいちゃん整備士がシャキシャキ働いていた。この大型スーパーの近くは退役した自衛官の方が多いと聞くので、なんとなく、軍隊にいらっしゃったことが漂ってくるような背筋の伸びた対応だった。
で、30分ほど待って、自転車は部品交換もなく修理されていた。
「ねじ部分がゆるくなっているからあまり無理をした使い方はなさらんように」ということで980円くらい払って万事休す。

なんだか最近、インポートショップだの、セレクトショップだの、小じゃれた店が増えているが、普通の基本的なことがきちんと解決できる店はどのくらいあるのだろうか。
新製品を売る方だけの方が、修理でちまちま稼ぐよりもよっぽど利幅が大きい。できあがったものを売るだけの方が、開発したり修理したりするより泥臭くない仕事だ。だから職人の店より商人の店の方が繁盛する。で、何もできないけど大量仕入れとか売り方の上手い人たちが、技術があるけど売り方の下手な人たちを使って利益を得る。
でもね・・・その後はどうなるの?? 日々は泥臭いことの方が多いのだ。
モノが溢れて、飽和状態となった現代、職人の重要性を再認識するべきではないかなと思ったのであった。