あさって日記

ぷぷぷ、ぶつぶつ、げらげらをあつめたつぶやき日記。2日後更新。

サービスの境界

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昨日のことなのだが,地下鉄で足の悪いおばあさんを見かけた。

電車に乗るときに,駅員さんが手を貸してあげていたので,そのときは特に「あ,高齢者の方だな」と思ったくらいだった。

で,降りる駅も同じだったので,ちょっと気になって見ていると,そのおばあさんは杖に寄りかからないと立っていられないほど足が悪いご様子だった。

そして,乗り込んだ電車は一番端の車両だったので,階段からとっても遠かった。

「手をお貸ししましょうか」と声をかけたのだけど,「いえいえ,壁を伝いながら行くから大丈夫ですよ」とおっしゃる。
だけど,どうみても階段を上れそうにない。階段以前に長いホームを歩いて出られそうにない。

そこで,駅の係員のところに行って足の悪いおばあさんがいらっしゃるので,車椅子で補助をしてくれませんかと頼んでその場を去った。

昼下がりでおなかが減っていたので駅前のマックでハンバーガーを食べながら,「やっぱりおばあさんに付き添うべきだったか?」などと思いながらいると,あのおばあさんが杖にすがりながら一人で歩いて出てくるではありませんか!!!

駅員さんがおばあさんをどこまで世話をしてくれるのかちょっと気がかりではあったのです。
おばあさんの家まで車椅子を押していってあげるということは無理かもしれないけど,おばあさんの状態を見れば,駅を出てからも大変そうなのは想像がつきます。
家の人に電話するとか,タクシーを呼んであげるとか,交番のおまわりさんに頼むとかしてくれるかと思ったのだけど・・・・結局,自分の管轄の中だけのサービス対応なのか・・・・。

そうこう思っているうちに,おばあさんに手を貸す人もなく,おばあさんは交差点の前まで来てヨタヨタしています。青信号の時間だけでは渡れないことは明らかです。

もう一度おばあさんのところに行って,タクシーを拾うのを手伝って,おばあさんと別れました。

歩くのが大変なおばあさんが地下鉄を利用するというのは,田舎では考えられない光景です。だいたい家の人が車で送っていくし,車がない家庭でも介助する家族がついていくからです。
でも・・・,家族がいない人だったら自分で行くことになるだろうし,病院が遠ければ家からタクシーで行くのもちょっと割高になるのが気になります。
便利なようで,思ったよりも便利じゃない都会の一面と,一寸先の未来を目にしたようで寂しい風が吹いていきました・・・。

おひとりさまの老後

今から変えておかないと確実に自分が困る問題。