あさって日記

ぷぷぷ、ぶつぶつ、げらげらをあつめたつぶやき日記。2日後更新。

原点回帰

大学には相互授業評価という取り組みがあります。
 
教員同士で授業を見学します。
 
ということで、今日は、兼ねてより興味のあった先生の授業を見学させてもらいました。
 
授業そのものは、いたってシンプルでした。
 
先生がテキストを利用して話をして、要点を板書するだけです。
 
しかし、おしゃべりする学生はおらず、ほとんどみんなが真剣に話を聞いています。
 
話をききながらノートをとっている学生もいます。
 
そして、先生が板書すると、いっしょうけんめいに書き写しています。
自分の席から見えない学生は、移動して必死に書き写しています。
 
自分も耳をそばだて、板書を見て、手を動かして講義ノートを書いていると、「ああ、これが学生だ」と思えてきました。
 
自分は、これまで、学生になんとか理解させようと、手を変え、品を変え、パワーポイントやら、ハンドアウトやら、ワークシートやらを準備して、いろいろとやってきましたが、与えすぎだったような気がしてきました。
そうやって、世話を焼きすぎたことで、かえって学生自身が努力したり工夫したりしなくしていたのかもしれません。
 
しかし、話術だけで授業を持たせることが私にできるかしら???
 
先生が男性だから?
先生の体が大きくて、声も大きいから?
先生にカリスマ性があるから??
 
そのまま踏襲するのは難しいでしょうが、引き算の美学みたいなものを考えさせられました。
 
       経験は財産だねぇ。